異端がもたらした快挙=国家にとらわれない李娜-全仏テニス
【パリ時事】当地で4日に行われたテニスの全仏オープン女子シングルス決勝で、李娜(中国)がフランチェスカ・スキアボーネ(イタリア)を破り、アジア選手初の四大大会制覇を果たした。
20歳の時、封建的かつ排他的な国家チームに反発して競技から離れた。テニスの空白期間があるのは、このためである。中国は2008年北京五輪が象徴するように、スポーツを国威発揚の手段にしてきた経緯がある。だが、李娜はその08年末に国家チームを離れている。自由を求め、自費でコーチを雇い練習拠点をドイツへ。国がスポーツエリートを養成する中国では異端と言える。
このことは、確かな影響をもたらした。08年ウィンブルドンと10年全豪の女子シングルスで4強入りした同じ中国の鄭潔も、似た道を歩んで成功した。ある中国人記者は李娜の自我が、「(中国の国内で)多くの若者に敬服されている」とみる。
1月、全豪の決勝で敗れるとコーチをためらいなく替えた。「もっとうまくなりたかったから」とドライに割り切る考え方は、アジアではなく、欧米を中心に発展してきたテニスという競技に適している。自分を信じて励んできた日々は、間違っていなかった。(2011/06/05-06:59)
20歳の時、封建的かつ排他的な国家チームに反発して競技から離れた。テニスの空白期間があるのは、このためである。中国は2008年北京五輪が象徴するように、スポーツを国威発揚の手段にしてきた経緯がある。だが、李娜はその08年末に国家チームを離れている。自由を求め、自費でコーチを雇い練習拠点をドイツへ。国がスポーツエリートを養成する中国では異端と言える。
このことは、確かな影響をもたらした。08年ウィンブルドンと10年全豪の女子シングルスで4強入りした同じ中国の鄭潔も、似た道を歩んで成功した。ある中国人記者は李娜の自我が、「(中国の国内で)多くの若者に敬服されている」とみる。
1月、全豪の決勝で敗れるとコーチをためらいなく替えた。「もっとうまくなりたかったから」とドライに割り切る考え方は、アジアではなく、欧米を中心に発展してきたテニスという競技に適している。自分を信じて励んできた日々は、間違っていなかった。(2011/06/05-06:59)
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